教組の花嫁
酒を飲みたい。
狂いたいほど飲みたい。
誘惑が、津波のように引き波、押し波となって襲い掛かってくる。
(ここで誘惑に負けたら、うちは廃人になる)
ほのかは水を飲み、パンをかじり、歯を食い縛って誘惑に耐えた。
(北河に電話をして、真相を確かめたい)
ほのかは、北河に電話をしてごり押しで待ち合わせをした。
北河が渋々、待ち合わせ場所の喫茶店に来た。
「何の用だ。忙しいから、手短にしてくれ」
北河が無愛想に言った。
「電話はあった?」
ほのかが、北河の顔を見るなり質問をした。