教組の花嫁

 「電話?」

 北河が怪訝な顔をした。


 「千葉様。からよ」
 「千葉様。ああ、もらったけど。千葉様って、いったい何者だ」


 北河が尋ねた。


 「教団の最高幹部よ。教祖様に次ぐ、実質ナンバー2かな」
 「ナンバー2か」


 「用件は 何なの」


 ほのかが、何の用事か知りたくて身を乗り出した。


 「用件は俺にもよく分からない。ただ、俺に一度会いたいらしい」
 「会いたいのか」


 (北河に 会いたい・・・。接点は、あの小便女か。北河に何を頼みたいのか。あの女を誘惑させる。でも、千葉様が、なぜ?)


 ほのかは必死に思い巡らした。






 
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