教組の花嫁

 ウエイトレスがほのかの前へ。


 「日本酒を冷で」

 ほのかがアルコールを注文した。


 「ここは、アルコール類は置いて無いのですけど」


 「つべこべ言わずに 酒を、酒を、持ってこんかい」


 ほのかが、ウエイトレスに怒鳴り付けた。


 「いくら言われても・・・。お酒なら外でお飲み下さい」

 ウエイトレスが泣きそうな顔で答えた。


 「ふざけるな」
 「馬鹿に、馬鹿に、しやがって。舐めるなよ」


 ほのかが、怒りに任せてテーブルをひっくり返した。



 ガッチャ~ン。


 パリ~ン。



 テーブルがひっくり返り、コーヒー碗と、コップが、大きな音を立てて割れた。


 「すみません。アル中なもので」


 北河がウエイトレスに、平謝りに謝った。そして、ほのかのバッグから財布を取り出し、1万円札を抜き出した。





 
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