教組の花嫁

 そんなある日の夜。
 道心が、百合葉の家を訪問した。


 「永心はどうかね」


 道心が百合葉の顔を見るや、鋭い眼差しで質問をした。


 「永心様は、とても利発なお子様ですわ」
 「そうかね」

 「さすが、教組様の実の子供ですわ」
 「・・・」


 「永心様。わくわくは」


 百合葉が、永心の目を見て呟いた。



 「わくわく、わくわく」



 永心は、片言を言いながら胡坐を組み、目を閉じて座った。
 それを見て道心が心底から驚いた。


 「すごいじゃないか。もう瞑想をするとは」


 道心が、感嘆するように言った。





 
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