教組の花嫁
「千葉様、病気は何にしまひょ」
「脳梗塞で倒れた事にでもしましょうか」
百合葉がほのかを見て答えた。
「じゃ、あてが119番には電話をしますよって」
「お願いね」
「千葉様、服装はどうしまひょ」
「これはどう?」
百合葉が着物を手に持って。
「着物でっか」
「生憎、お婆さんに見える服装は無くって。だから、一番地味な着物と、割烹着、草履を持ってきたわ」
ほのかは百合葉に手伝ってもらって、グレーの地味な着物に割烹着を付けた。