教組の花嫁
 
 (天下の大女優が、あんな小便臭い小娘に敗北したなんて。信じられない)

 
 (悔しい。悔しい。悔し過ぎる)


 ほのかは、今まで味わった事の無い敗北感を味わっていた。



 
 「くそっ!うううう・・・」



 ほのかは、走りながら子供のように泣きじゃくっていた。


 二階の自分の部屋に着くと、ほのかは急いで荷物を旅行カバンに詰めた。そして、逃げるように部屋を出た。



 (東京に帰ろう)



 ほのかの心が決まった。



 ほのかは、1階に降りる為に急いでエレベータに乗り込んだ。エレベータが1階に着いた。エレベータのドアが開いた。



 (ええ---なぜ!!!)



 そこには、小波が立っていた。




 
 
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