教組の花嫁
(てめえ!ふざけやがって)
(ぶっ殺してやりたい)
ほのかは夜叉のような顔をして、小波を睨み付けた。握った握り拳が、ぶるぶる、ぶるぶると怒りで震えている。
(ああ、ほのかだ。こわ~い)
小波はほのかを探しがてら瞑想室に行ってみよう、と思いエレベータを待っていたのだ。
そこへ、鬼のようなきつい表情をしたほのかが現れて自分を睨んでいるものだから、小波はただただ驚いてしまった。
硬直。
小波の全身が、硬く固く固まってしまった。