眠り姫の唇


辛くても、無理して平気な顔してるんじゃないだろうか。



「…。」


「瑠香?」



本当は、結婚式なんてぶち壊しに行きたいと思っているんじゃないだろうか。


「…。」


「おい、ブサイクな顔して黙ってるんじゃない。」


「フブッ」


そう言われるなり瑠香は岩城にほっぺを両側から押し上げられた。


「…っ!…ぱっ!ちょっと何するんですか。」


「人の話聞いてないからだ。」

その手を振り払い、瑠香は岩城を見上げる。


「ブサイクはないでしょう。さっきの人といい、岩城さんといい、失礼極まりないです。」


本当に、9階の人ってこんなんばっかなんだろうか。


すると途端に岩城から真っ黒いオーラが出る。


「あ゙ぁ?アイツそんな事いったのか?」


「え、」


そんな岩城に気押されして、瑠香は一歩後ずさる。


「他に、なにされた。」


「や、え、え?」


なんでまた説教モードに突入しているんだと瑠香は混乱した。

何か怒らせるような事、してしまったのか?







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