眠り姫の唇
え、
えーっ!
「なんでですか私何にもしてないじゃないですか!」
「いやした。まず疑いもせずこんな薄暗い所に引きづり込まれてる時点でアウトだ。」
「そんなの知らないで…っっ」
吠える瑠香の口に、岩城は無理やり噛みつく。
「…っ、…っ」
ズルい。
いつもこの人はズルい。
こうやって、どうすれば自分が大人しくなるか、よく知っている。
激しいキスから、岩城の唇は瑠香の首に落ちる。
「…っ、岩城さ…ここ職場…っ」
「ウルサい。」
「…っ!」
首の付け根辺りが、今まで感じた事のない痛みで覆われる。
チリッと火傷をしたような感覚に、瑠香は足の力を失い、岩城に身体を預けた。
それから何故かすんなり岩城は攻めるのをやめ、ふわりと瑠香を抱きしめる。
耳元で
「お前は俺の女なんだってこと、忘れるな。」
と艶めかしく囁かれ、瑠香は思わず顔を赤くし、肩が震えた。