眠り姫の唇
前川から散々質問責めにあい、苦笑いしていると、岩城が適当につじつまが合うような事を言って、それに話を合わせるみたいな事が続いた。
「で?結局どっちから告白したわけ?」
「瑠香から。」
「ちっがいますよ!なんでそうなるんですか!」
「本当の事だろう?」
瑠香が怒ると3人が笑う。
気がついたら結構な時間が過ぎていた。
店を出て、久保井は平然と岩城の車に歩み寄る。
「…お前初めから送ってもらうつもりしてたな。」
「良いじゃん近いんだから。代行頼むのめんどくさいし。」
そんな久保井に仕方ないなと岩城は微笑みながらため息をつく。
「前川先輩、会社では私と岩城さんのこと内緒でお願いしますね。特にリサには。」
「え、なんで?」
「なんでって、バレたら私、リサに射殺されます。」
アハハハと酔っ払いは笑って、岩城の車に久保井と一緒に乗り込む。
…本当に理解しているのであろうか。