眠り姫の唇


リサへの誕生日プレゼントが金欠で少し安めになってしまった事なのか、合コンを断る為に毎回適当な嘘をついてる事なのか…。


しかしやっぱり一番に頭に浮かぶのは岩城の事で。



「…どこまで知ってる?」


観念したように上目遣いでリサを見上げると、やはり鬼の形相をしたリサが気まずそうな瑠香を睨みつけていた。


「結構噂になってるよ!」


私が聞いたのは今朝だけど、とブスッとしながらリサに鼻を摘まれる。



「ちょっとまって。分かった。ちゃんと説明するから昼休みまでまって。」



瑠香は降参と両手を顔の横まで上げ、助けを求める。


「待てないんだけど!」


「長くなるから!」


リサをとりあえずなだめ、瑠香はようやく自分の席についた。

ふぅ。


だから人目を気にしてって言ったのに…。


八つ当たりのように岩城にイライラしながら1日ぶりにパソコンの電源を入れる。






…今日は長い1日になりそうだ。







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