眠り姫の唇
ベビーフェイスの看板メニュー、ふわふわオムライスを間に挟んで、瑠香はまるで尋問部屋にいるような気持ちになっていた。
「…て、いう感じで、…その、気がついたら朝送って貰ってるような関係に…。」
始まりや、岩城が前川が好きだった事などは伏せて、今の状況だけなんとなく話す。
「…。」
無言の友人に、瑠香は更に背筋を曲げる。
すると目の前に広がる美味しそうなオムライス。…もうそろそろ食べていいかな?
ちらりとリサを見上げると、やっぱり怖い顔のまま瑠香を睨んでいた。
「~~~ごめんって!
本当黙っててごめん!
でも相手がさすがに岩城さんだし、
しかも自分の気持ちがうやむやのまま同棲みたいになっちゃってるし、
どう説明していいか分かんなくて。
それに…、私がこんな軽い女だったなんて、
やっぱり友達には言いにくくて…」
「軽い女?」
リサは首を大げさに捻り、瑠香の言葉を繰り返す。