眠り姫の唇


「多分なんだけど、目元に黒子があって、髪を全部上に上げて綺麗に詰めてて、やたらと綺麗な人。」


「あんたそれ9階の桜子様じゃん!!」


桜子…様?


瑠香はなんじゃそらと目を丸くする。


「9階って、なんか仕事柄男性社員がおおいでしょ?海外に行く機会も多いしさ。」


「うん。」


「その中でもバリバリ仕事してる目元に黒子があって綺麗な人っていったら桜子様しかいないよ!うわー。すごいのに目付けられたね。」


リサがご愁傷様と憐れみの目で瑠香を見る。


「まさか、やっぱり岩城さん関係じゃないよね…?」


「…。」


「ちょっと、考え込むのヤメてよ。本気でしょげるじゃん。」

慌てだした瑠香に、リサは真面目な顔して口を開いた。





< 160 / 380 >

この作品をシェア

pagetop