眠り姫の唇
今日だって、一通ぐらいメールしてくれたら良かったではないか。
今日に限ってなんでくれないのか。
いつもは用事があるって言ってるのにも関わらず、当たり前みたいな顔をして強引に好き勝手するくせに。
なんでこんな気持ちになっている時に限って。
昼だってそうだ。あんな可愛い子達に囲まれて。
いつもみたいに、俺は厳しいぞ、近付くなオーラをだせばいいのに。
絶対内心鼻の下伸ばしているに違いない。
何故ならばムッツリスケベだから!
更に眉間のシワの溝を深くしながら、瑠香はバンっと車両を降りる。
最寄り駅は知っていたが、駅から意外と近い事に逆にびっくりする。
駅が近いのに車通勤とは、なんて腹立たしい男なのか。
ムカつくのだ。
本当に岩城という男は。