眠り姫の唇


「………あれ?」


なかなか力を入れても閉まらない。


おかしい、何か引っかかっているんじゃないかといったん逆の方に引っ張る。


「…?」

何やらお菓子の袋みたいなものが顔を見せた。


ゴミを適当に突っ込んだのか?


仕方ないなぁ。と瑠香はため息をつき、ソレを引っ張りだす。




「……………………………。」








…今、手の中にあるそれは、お菓子の袋ではなかった。


安っぽいカサカサしたそのゴミは、真四角の形をしていて、封は開けられ中身はからっぽ。



ご丁寧にゴミの端に赤いルージュ付き。


真ん中に丸いシワがあり、明らかにそれは。



ソレだった。



フリーズする頭をとにかく支える。


え、



え、?



どういうこと?




なんでこんなものがこんな所に?



色んなものが浮かんでは消え、消えては浮かんでくる。




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