眠り姫の唇


でもそんな事、全然分からない。


どうしたらいいんだ…っ。



瑠香は自分に落ち着けと言い聞かせて、頭をフル回転させる。


まずコレのメーカー。



良く見ると、岩城が使用しているものとは違う。


日本語だから、買ったとしたらこちらで購入したのであろう。


なら、渡米する前に購入したと考えられる。


コレに口紅がついているということは、桜子が口で開けたということ。


「(…なんかエロいな。)」


そんな事を考えて瑠香は思い切り首を左右にふる。


それは今、どうでもいい。


なんか、何度考えても、答えが出て来ない。



どうしたらいいんだ。



いっそ、岩城に直接聞いてみようか。


いや、やめておこう。


冷静に話をする自信がない。


気がついたら泣きながら勝手に決めつけて岩城を責めていそうで怖い。


もし桜子のわななら、彼女の思う壺だ。


それだけは、絶対にイヤだ。




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