眠り姫の唇


「…で?なんでそんな話と私が関係するの?」


「さぁ?とりあえず俺はその人の指示通り動いただけ。高江に仕事の事で興味あるんだって。お前何気に優秀だから上から目付けられてるんじゃない?はぁー高江も出世かぁ。」


遠くを見つめて三國が口から空気を漏らす。


「お前に二人っきりで色々聞き出してくれっていわれたり、今日だって会って話がしたいから連れてきてっていわれたり…。」


「あのさ、なんでそんな行動が“あなたを知りたい”に繋がるの?」


瑠香にはさっぱり分からなかった。


話が繋がらない。



「え?俺の人柄見られてるに決まってんじゃん!快く承諾したよ!もちろん格好良くね!んで、今日で最後のはずだったんだけど…本人が来てないってどういうことなんだろうな?」


キョロキョロ辺りを見渡す馬鹿そうな男を一別して、瑠香は扉を目指した。


「三國が私の事を売り物にしてるって事だけは良く分かったけど…」


相手の目的が全く見えないのは、どうして?



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