眠り姫の唇
三國には大した事は聞かれなかったし、そもそも呼び出しておいて姿を見せないのは何故だろう。
「三國、今度肉おごって。私とリサの分。」
「な、なんで常磐木のもなんだよ!」
「同期を私欲で売った報いよ。じゃないと会社内の全同期にこのこと大げさに話すから。」
「やっぱりお前は鬼だ!!」
瑠香の同期は割と仲がいい。定期的に飲み会なんてのもある。
同期だけは別の部署の人でもよく知っていた。
こんな話したら、白い目で見られる事間違いない。
「三國もちょっとは悪いと思ってんでしょ?どーせ私の話した内容、その人に報告とかしたんでしょう?」
「…ごめん。」
素直にシュンとしながら誤る三國に、瑠香はやっと肩の力を抜いた。
「…もういいよ。とりあえず今度からこういう事絶対しないで。裏でコソコソされるの結構キツい。三國の事ちょっとは信用してたし。」
「本当にごめん。」
「肉おごってくれるんでしょ?別にいいよ。リサにもいってくる。」