眠り姫の唇

そういって瑠香は会議室を後にした。


本当はそんなに三國に腹を立てている訳ではないが、せっかくだしおごって貰おう。


リサと3人でプチ同期会だ。


それよりも気になるのは向こうの目的だ。


理解しがたい。


三國まで使って、何をさせたかったんだろう。














「馬鹿三國!!だからあんたは25にもなって童貞のままなんだよ!!」

「うわ!!なんて酷いこというんだよ常磐木!!」


酔っ払ったリサが三國に噛み付く。


目の前には良い匂いと音がする焼き肉。


今日は宣言通り三國のおごり。


「さいてーだよ!同じ階の同期の情報流して女を手に入れようなんて!」


「おいぃぃ!高江!同期には内緒のはずだろー?!」


「リサはその前に友達だもん。」

ケロッと応える瑠香に三國はオイオイと泣くまねをした。


程よく焼けた豚トロをネギポン酢に付けて口に運ぶ。


めちゃくちゃ美味しい。


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