眠り姫の唇
そういって瑠香は会議室を後にした。
本当はそんなに三國に腹を立てている訳ではないが、せっかくだしおごって貰おう。
リサと3人でプチ同期会だ。
それよりも気になるのは向こうの目的だ。
理解しがたい。
三國まで使って、何をさせたかったんだろう。
◆
「馬鹿三國!!だからあんたは25にもなって童貞のままなんだよ!!」
「うわ!!なんて酷いこというんだよ常磐木!!」
酔っ払ったリサが三國に噛み付く。
目の前には良い匂いと音がする焼き肉。
今日は宣言通り三國のおごり。
「さいてーだよ!同じ階の同期の情報流して女を手に入れようなんて!」
「おいぃぃ!高江!同期には内緒のはずだろー?!」
「リサはその前に友達だもん。」
ケロッと応える瑠香に三國はオイオイと泣くまねをした。
程よく焼けた豚トロをネギポン酢に付けて口に運ぶ。
めちゃくちゃ美味しい。