愛は魔法を超えるかも☆
「どういうことですか?」

「はあ、それがその…」

「はっきりしないわね!」

うぇっ?純玲さん?

「まさか失敗したんじゃないでしょうね?」

「いや、失敗というか、なるべくしてなったという方が…」

「あなたは言ったわ最初で最後って、やり直しはできないってことよね?」

「時の実。それを使わないと事実の定着が甘くなる。

 あの時、時間を操作して事象を捻じ曲げた。

 時間が龍に従って元の状態に戻ろうとする。

 このまま行くと…」

「このまま行くと、?どうなるのよ。」


「彼は、記憶は君のことをただの同僚と認識して、

 華原たまきに惹かれていくことになる。」

「どうして、だって珠樹は関係なくなったんでしょ?

 かける前に阻止したんだもの。」

「でも、つながっていく過去が彼女の方を正しいと認識したんだ。」

「今一緒にいるのがあたしなのに?」

「俺のせいだ。ごめん」

おれに時の実が使えたなら、

あのまま彼女は幸せでいられたのに。

その前に、初めに、華原珠樹の依頼を引き受けなければ…

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