気がつけば愛でした




圭子がアメリカへ戻る前日、お昼休憩から戻った静奈は秘書課の電話が鳴ったため受話器を上げた。



「はい。秘書課でございます」

『もしもし?秘書の橘さんかしら。』

「はい。橘でございます」

『五十嵐圭子ですが』



そう名乗られて、初めて圭子からの電話だと気がついた。



「えっ、あっ、圭子さんですか!?」

『ふふ。突然ごめんなさいね』



慌てた静奈に圭子は優しく笑った。



「ねぇ橘さん。今日、一緒に夕ご飯でも食べにいかない?」











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