【完】校内1のイケメンに恋をした!! 3
……。
龍輝さんに水の入ったコップを渡し、隣に座る。
「あの…、出張だったんじゃ…?」
「あー…、4日間の出張って言わなかったっけ?」
「……聞いてないです」
「じゃあ今言う。
4日間名古屋に行って、昨日帰ってきた」
「…そう、だったんですか…」
…大雅さんは初めから「龍輝さんが近くに居る」ことを知ってたんだ。
……私は何も知らないで今日を過ごしてたんだ…。
「…連絡、してもらいたかったです」
「俺はもうお前の近くには居ない方がいいんだろうなって思ってたからしなかった」
「………」
「…新田のことが好きなんだろ?
だったら俺はもう何も言わないし、お前にも関わらない。
そう思ってたんだよ」
…新田くん…。
確かに私は、新田くんに惹かれてた。
…でも私は、“私の想い”に気付いたんだ。
「私は、龍輝さんが好きです」
龍輝さんのそばに居たい。
龍輝さんとずっと一緒に居たい。
「…龍輝さんを、愛してます」
私には龍輝さんしか居ない。
そう気付いたんだ。