【完】校内1のイケメンに恋をした!! 3


ドキ ドキ ドキ....


龍輝さんの真っ直ぐな瞳が、私だけをとらえる。




「…辿り着いた先は、やっぱり“俺”だったか」


独り言のように放たれたそれと共に、そっと髪の毛をかき上げる。




「…贅沢言えば、辿り着くまでの道も“俺”であって欲しかった」

「………」


「でもまぁ…、戻ってきてくれてよかったよ」


ふっと視線を外した龍輝さん。
どこか遠くを見ながら私の頭を撫でて、小さく息を吐く。




「…あんまり、離れんなよ」


そう言った横顔はなんだか凄く照れくさそうで、龍輝さんはその顔のまま、ゆっくりと私を見て、ゆっくりと引き寄せた。




「俺も愛してる」




龍輝さんの唇が、私の唇にそっと静かに触れる。

そしてそのまま、唇が首筋へ…。




「ん…っ…」




龍輝さんの舌、息遣い、そして、指…。

熱くて甘いそれらすべてのものに、身を委ね…――、






「あのー龍輝くん? 俺のこと忘れてません?」




――…委ねちゃダメじゃん!!




「…わっ…!!」


大雅さんのこと、すっかり忘れてた…!!




「つーか、俺に見せつけてるわけ?」

「んや、お前のこと忘れてた」


「うっわー、誰のおかげで仲直り出来たと思ってんだよ。
まぁ、真由ちゃんのエロくて可愛い声聞けたからいいけどね?」


ニヤリと笑った大雅さん。

うぅ…、最悪…。
龍輝さん以外の人に、あんな声を聞かせてしまうなんて…。




「…大雅さんの、ばか…」


「あ、その言い方も表情(かお)もエロいなぁ。
やっぱり今日は俺と寝ようか」

「へっ…!?」


「キミのこと、すげーグチャグチャにしたい」


な、なんでそうなっちゃうんですか…!?

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