【完】校内1のイケメンに恋をした!! 3
「あのっ…大雅さん…!!」
慌てて声を上げたその時、
「大雅、それはダメ」
龍輝さんの声が、ふわりと放たれる。
「コイツは俺の女だから、お前には渡せない」
真っ直ぐな、迷いの無い言葉。
私を想ってくれている「龍輝さんのすべて」がそこにある。そんな気がした。
「…龍輝さぁ、昔は“二人きりにしてやってもいいんだぞ?”とか余裕な顔で言ってたよね?」
「昔は昔、今は今」
「ふぅん? 俺に取られるのが怖いんだ?」
「うん」
「…って、即答かよ。
あーぁ、自信満々な龍輝くんはどこに行っちゃったのかねぇ。
昔は“俺に敵う者無し”な感じだったのにさ」
と、つまらなそうな顔をする大雅さんに、龍輝さんは優しい顔で言う。
「仕事していろんな人と出会えば考え方も変わるよ。
いつまでもガキじゃいられない。 俺は大人になったんだよ」
「…って、自分で“大人になった”とか言う?
その言い方はガキそのものだと思うよ?」
「ははっ、そうかもな」
「否定しないんかい」
「あはは」
爽やか笑顔を見せる龍輝さん。
そしてそれを見て呆れた顔の大雅さん。
だけどすぐ、大雅さんは龍輝さんを見ていつものように笑い、龍輝さんもまたいつものように笑い出す。
昔と変わらない二人の笑顔。
それを見て、私も小さく小さく微笑んだ。