身代わり王女に花嫁教育、始めます!
本来、大国の花嫁となる王女の付き添いはベテランの侍女で固めるべきである。

それを王女が、『わたくし、シーリーンが一緒でないといや!』と言い出したのだ。


王女の要求をバスィール大公は即座に受け入れた。

リーンが聞いたときには、すでに、すべてが決定したあとであった。



――クアルン国王は百人の女をハーレムに閉じ込め、夜な夜な狂乱に耽っている。


そんな噂が砂漠を越え、遠いバスィールの宮殿にまで届いていた。


王のハーレムにいるのは、征服した隣国の王女から、王に逆らい潰されたベドウィンの娘、奴隷市で手に入れた異国の娘まで様々らしい。

中には部下の妻を強引に召し上げ愛妾にしたこともあるという。


無理やりハーレムに押し込まれたある娘は、王に逆らったばかりに寝所で首を刎ねられた。


そんな噂まであった。



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