身代わり王女に花嫁教育、始めます!
極悪非道で無慈悲な砂漠の狂王、王女はそんなクアルン国王の正妃となる。
バスィールの宮殿を発つ直前、リーンはレイラー王女に尋ねた。
『クアルン国王様はおいくつの方なのでしょう? それにお名前を伺った記憶がないのですが』
『さあ、二十代から四十代ではないかしら。お名前は呪いをかけられることを案じて公表しておられないと聞いたわ』
『呪い……ですか?』
『そうよ。それほど敵の多い方なの。冷酷で一度逆らった者は二度とは逆らわないんですって。なぜだかわかる?』
『……いえ』
『バカね。生きていないからじゃない。わたくしはそんな方に嫁がなくてはならないのよ。リーン、あんまりだとは思わなくて?』
『でも、代々のクアルン国王に妃を献上してきたと言いますから……。レイラー様にしかできぬお役目です。それに、この度は正妃様になれると言いますし……』
レイラー王女を説得しながら、リーンは心底怯えていた。
バスィールの宮殿を発つ直前、リーンはレイラー王女に尋ねた。
『クアルン国王様はおいくつの方なのでしょう? それにお名前を伺った記憶がないのですが』
『さあ、二十代から四十代ではないかしら。お名前は呪いをかけられることを案じて公表しておられないと聞いたわ』
『呪い……ですか?』
『そうよ。それほど敵の多い方なの。冷酷で一度逆らった者は二度とは逆らわないんですって。なぜだかわかる?』
『……いえ』
『バカね。生きていないからじゃない。わたくしはそんな方に嫁がなくてはならないのよ。リーン、あんまりだとは思わなくて?』
『でも、代々のクアルン国王に妃を献上してきたと言いますから……。レイラー様にしかできぬお役目です。それに、この度は正妃様になれると言いますし……』
レイラー王女を説得しながら、リーンは心底怯えていた。