なみだのほし−Earth Tear Chlonicle−
◇
月は相変わらず顔を見せない。しかし、その獣の足取りは確かだ。彼らは、遠くに見える明かり目指して疾走していた。
「…広い村だな。テテム、急げ。」
『御意』
返答は確かに二人を乗せた獣の口から聞こえた。レネがつかまった背中越しに前を覗き込んでも、そこには巨大な犬の頭があるばかり。
「あまり乗り出すな。落ちるぞ。」
「…うん」
レネは、少年と共に紅い羽犬の背に乗っていた。言葉をしゃべる不思議な獣は、この少年に従う者であるらしい。
−どういう生き物なのか。
尋ねようとして、彼の名前を知らないことに気付いた。
月は相変わらず顔を見せない。しかし、その獣の足取りは確かだ。彼らは、遠くに見える明かり目指して疾走していた。
「…広い村だな。テテム、急げ。」
『御意』
返答は確かに二人を乗せた獣の口から聞こえた。レネがつかまった背中越しに前を覗き込んでも、そこには巨大な犬の頭があるばかり。
「あまり乗り出すな。落ちるぞ。」
「…うん」
レネは、少年と共に紅い羽犬の背に乗っていた。言葉をしゃべる不思議な獣は、この少年に従う者であるらしい。
−どういう生き物なのか。
尋ねようとして、彼の名前を知らないことに気付いた。