なみだのほし−Earth Tear Chlonicle−
「っ?!」
正気の沙汰ではない。
地上2、3メートルの超低空飛行とはいえ、高速で移動するものから飛び降りるなど。
「レネ!!」
初めてその名を呼んで振り返ると、はるか後方の彼女は、転がりながら着地したところだった。
すぐに立ち上がったところをみると、とりあえず無傷らしい。
「…仕方ない…。」
ラグーは激しく嘆息した。
「テテム、戻れ」
『……ラグー?!』
仕方なしと言うようなラグーの命令に、テテムは驚いたように羽ばたいた。
少女はますます遠ざかる。
「捨て置けば餌食になる。ここまで連れて来た俺に責任があるだろう?」
『……御意。』
再び方向を変えたテテムの背で、ラグーはもう一度溜め息をついた。
あんなわがままな子供に会ったのは初めてだ。
−そう心でつぶやいたとき。
昔、自分も誰かにそう言われたことを思い出した。
《かように手を煩わす子は初めてじゃ》
いつまでも消えないその声に、ラグーは唇を噛んだ。
何千キロと離れても、決して消えない憎しみを心に刻み付けるように。
正気の沙汰ではない。
地上2、3メートルの超低空飛行とはいえ、高速で移動するものから飛び降りるなど。
「レネ!!」
初めてその名を呼んで振り返ると、はるか後方の彼女は、転がりながら着地したところだった。
すぐに立ち上がったところをみると、とりあえず無傷らしい。
「…仕方ない…。」
ラグーは激しく嘆息した。
「テテム、戻れ」
『……ラグー?!』
仕方なしと言うようなラグーの命令に、テテムは驚いたように羽ばたいた。
少女はますます遠ざかる。
「捨て置けば餌食になる。ここまで連れて来た俺に責任があるだろう?」
『……御意。』
再び方向を変えたテテムの背で、ラグーはもう一度溜め息をついた。
あんなわがままな子供に会ったのは初めてだ。
−そう心でつぶやいたとき。
昔、自分も誰かにそう言われたことを思い出した。
《かように手を煩わす子は初めてじゃ》
いつまでも消えないその声に、ラグーは唇を噛んだ。
何千キロと離れても、決して消えない憎しみを心に刻み付けるように。