なみだのほし−Earth Tear Chlonicle−
「黙れグリフォール。もはや俺は王子ではない…」


−王子…?


「…貴様の主は人としての慈悲どころか、武人の矜持すらなくしたのか?市井の娘に手を下すとはな。」

グリフォールは不敵に笑んで言った。

「戯れ事をおっしゃる…。我が一族をもってしても、貴方の可愛らしい御家来にはかないませんでしたぞ。
−その娘御は何者です?オーディン様に報告申し上げねばなりませんからな…ラグナク殿下。」

レネはラグーの背に守られながら、次第に明かされていく彼の正体に驚いていた。

…ラグナク。それが本当の名前なのか。


そのときだ。
レネの身体が、突然宙に浮き上がった。


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