河のむこう
「げほっ!っはぁ・・・」
息を整えて横を見ると、眉を吊り上げた彼が、あたしをにらんでいた。
「なに・・・やってんだよ。」
冷たく低い声に、あたしは身を縮めた。
「ごめ・・・なさい・・・」
搾り出すような声で、あたしは言う。
「ぷっ・・・」
!?
男性は口の端を上げて、笑っていた。
なんで笑うの・・・っ!
「さっきまで気ぃ強そうにしてたのに、そんな顔で謝るんだもんなあ・・・」
理由それですか!
「お前・・・かわいいな。」
「ほぇっ!?」
いきなりかわいいとか、何なのこの人!!
てか、あたしさっきから振り回されすぎっ!
「もう・・・やめてよ!あんた、あたしを結局どうしたいの!?」
男性は少し黙ってから口を開いた。
「だから・・・一緒にこの世に戻るんだよ。」
「この世って何よってば!」
「仕方ない、一からはなしてやる。よく聞けよ。」
「・・・うん。」
彼は一呼吸おいて、わかりやすく話した。