おかたづけの時間
あとにはベッドと、造り付けの本棚とクローゼット、(開き戸で空くようになっていて、部屋の片面がすべて物入れになっている)小ぶりの机と椅子、ステレオとCDを並べた小さな棚のみになった。(テレビは持たないそうだ)小さな折り畳みのテーブルも発掘されて彼が「これでテーブルでご飯を食べることができる」と喜んでいるのを見て若干殺意を感じないでもなかったが…。
で、ほうきで外に向けてすべての埃を掃き出し、床を雑巾で拭いて、一旦休憩する。
自販で買ったペットボトルのお茶を外で飲む。
「掃除って疲れるねー」と言っている横顔が憎らしい。
「でも、気持ちいいでしょう。すっきりするから」と一生懸命言う。
片付けが楽しくなってもらわなければ困る。きれいな状態をこの先も継続してくれないと、やっている甲斐がないではないか。
「そうだね。こんなに部屋の雰囲気が変わるなんて、思わなかったなあ」
あたしたちは埃まみれの姿で、魂が抜けたような顔をして並んで座っていた。ああ、海って癒されるなあ。今日はこのまま帰ってしまいたいわ。
「それじゃあ、休憩が終わったら第二ラウンド、行くわよ」
晃が悲しげな目であたしを見た。
つらそうね。晃だって楽しみにしていた一日だったかもしれない。それがこんな作業に追われるなんて思ってもみなかっただろう。
待ってて晃。もうちょっとだからね。
あたしは歯をくいしばって立ち上がった。
で、ほうきで外に向けてすべての埃を掃き出し、床を雑巾で拭いて、一旦休憩する。
自販で買ったペットボトルのお茶を外で飲む。
「掃除って疲れるねー」と言っている横顔が憎らしい。
「でも、気持ちいいでしょう。すっきりするから」と一生懸命言う。
片付けが楽しくなってもらわなければ困る。きれいな状態をこの先も継続してくれないと、やっている甲斐がないではないか。
「そうだね。こんなに部屋の雰囲気が変わるなんて、思わなかったなあ」
あたしたちは埃まみれの姿で、魂が抜けたような顔をして並んで座っていた。ああ、海って癒されるなあ。今日はこのまま帰ってしまいたいわ。
「それじゃあ、休憩が終わったら第二ラウンド、行くわよ」
晃が悲しげな目であたしを見た。
つらそうね。晃だって楽しみにしていた一日だったかもしれない。それがこんな作業に追われるなんて思ってもみなかっただろう。
待ってて晃。もうちょっとだからね。
あたしは歯をくいしばって立ち上がった。