太陽の竜と闇の青年
[壱]


「さすがにこれはおかしいだろう」


ルウが倒れて5日目になる。


それでもルウは動かない。


ベットの中でじっとしているのだ。


5日も経っているので皆心配になったのか、今は会議室でルウについて話している。


ただ、ジンとリク、カリナはいない。


二人とも意気投合して惹かれあったのか、許嫁同士になったらしい。


明日は結婚式になるそうだ。


だからその準備だとか。


この重大なときに結婚式?と思うが、ルウが倒れても1日で起きあがるだろうと思って親族たちをたくさん招待してしまったらしい。


そのため結婚式を中止にすることはできないらしい。


だが、カリナもリクもとてもルウを心配していて、二人でよくルウの部屋に来ていた。


「俺もこれだけは分からん。俺は1日で治ると思っていたのでな」


白虎が言った。


ただ、白虎は動物の姿になってだ。


ルウが倒れてから朱雀も玄武も白虎もなぜか翡翠から自由に出入りできるようになった上、自由に人型にもなれるらしい。


それが何故かは分からないが、時々突然動物に戻ったり人型に戻ってしまったりするそうだ。


今は白虎は自分の意志で動物になっている。


椅子に座るのは苦手なのか、こういう会議のときは部屋の隅で堂々と少しくつろぐように座っている。


「5日はさすがに長いですよねぇ」


ラカがうぅん、とうなった。


「僕もルウなら1日で治るって思ってた。だって、5日も寝ているってルウの人生初じゃない?ねぇ、サクラ」


フウがサクラさんをみると、サクラは半泣きになりながらうなずいた。


ラカが取り出したハンカチで目元を拭う。


「えぇ。もう初めてですよ。わたし、こんなこと初めてです!!姫様がもうずっと寝たままになってしまうと思うと、怖くて怖くて……」


サクラさんが思っていることは分かる。


俺も不安でならない。


もし、ルウが永遠にあのままだったとすると……。


そう考えるだけでもいやだ。
< 314 / 824 >

この作品をシェア

pagetop