太陽の竜と闇の青年
「ようこそ。憩いの間へ」


聞いていて安心する声がした。


「うん。ようこそされた」


私がそう言ってよろよろと入ると声が、あぁ、と呟きをもらした。


「コレ、持っていたほうが楽でしょう?」


私の手の中に突然現れたのは杖だった。


「あぁ。うん。コレがあったほうがとっても楽だよ」


私はそう言って杖をついた。


杖をつくことによって歩きやすい。


「あなたはこれからどうするんですか?ソレでは敵もろくに殺せませんよ」


声が降ってきた。


「ん?あぁ。大丈夫大丈夫。こんなんだけど今、賊が襲いかかってきても瞬殺できる自信は100%だから」 


声が楽しそうに笑った。


「えぇ。あなたからはその自信がとっても伝わってきますよ」


そして声が名残惜しそうに言った。


「あなたはとても楽しい方です。別れが少し寂しいですがもうあなたは次へと進まなければなりません。皆様が待っておりますから。あたなのソレ以外は傷は癒えましたよ。次は忍耐の間です」


目の前に赤色の光が見えた。


「次が最後です。頑張ってください」


声が優しく囁いてくれた。


私はその声にうなずいて光に触れた。


バチバチッと今までで一番強い衝動がきた。


肩、頬、手、そこらじゅうにミミズ腫れができた。


フッと体が軽くなったと同時に熱湯に放り込まれたような熱さが体中を包んだ。


私がうめき声をあげたと同時に青年の声がした。


「ようこそ。忍耐の間へ。ここが最後の試練です。だけど皆、ここで脱落していくんですよ。あなたはどうなんでしょうか?まぁ、もうすでにやられている部分はありますがこの痛みに耐えられるのでしょうか?」
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