太陽の竜と闇の青年
「るーーーーーーーーうーーーーーー!!!!!!!」


皆がそう言いながらルウに抱きついた。


まぁ、四神はそんなことはしなかったが……。


「よかったよぉぉぉぉぉぉぉ!!」


ルウはベットから上半身だけを起こして笑っていた。


「ルウは今まで何をしていたの?」


ルウは大きな目を伏せて、考えるようにした。


「んー……。試練?」


首を傾げたルウにフウたちが笑いをとばした。


「あっはっは!!何それ」


ルウも困った顔をしていた。


「ずっと試練を受けてたんだよ。すっごい大変だったな。その試練に合格したらここにでれるって聞いて、かなり必死だったよー」


ルウの表情はその試練によって作り出されていたのか。


そして話は盛り上がり、ずっとルウが寝ていた間、フウたちがいろいろ問題を王宮内で起こしてシャンリンに怒られたことなどにうつった。


ルウは楽しそうに笑っていた。


しかし、俺は何かルウに違和感を覚えていた。


ルウは何かに手を伸ばした。


ルウの手はどこにも触れず、空気だけを掴んだ。


ルウは空中で手を踊らせた。


ルウの長く綺麗な指が何か諦めたように手をボスン、とベッドへと下ろした。


俺はルウをみすぎたのか、ルウが俺の視線に気づき、俺へと顔をうつした。


俺が、


「……もしかして」


と声を出すとルウは人差し指を口にあて、しー、と言った。


皆が騒ぎ終わると、ルウが笑いながら言った。


「ほらほら、皆散った散った。私はまだ病み上がりで眠たいんだよーー」


フウたちは笑って立ち上がった。


「無事でよかったよ」


「それじゃ、明日」


「じゃぁなぁー!」


などと、それぞれ言葉を残していった。
< 331 / 824 >

この作品をシェア

pagetop