太陽の竜と闇の青年
「俺にとって大切なのは我が主だ。主がいなくなれば俺はここにいる理由がない。そして、俺の指令は我が主を守ることである。守る理由がなければ、俺は戦う必要などないのだ」


金目が光った。


俺はとっさに悟った。


あぁ、コイツには嘘はつけない、と。


「お前も気づいたと思うが、ルウは目が視えていない。だけど、本人は視えていなくても困ることはない、と言っている」


俺がそういうと白虎はそうか、と言ってため息を一つついた。


「なぜ視えなくなったんだろうか……」


それは俺も疑問に思っていた。


突然目が見えなくなるっていうのもおかしい。


「我が主は試練、といっていたな……」


白虎はふむ、と呟いてボソッと言った。


「調べてみる価値はありそうだな……」


俺が口を開けようとしたとき、ルウがおまたせー!と言って帰ってきた。


いつもどおりにターバンを頭にかけて、いつものズボンにいつもの服だった。


普段どおりのルウになぜか安心した自分がいたことが不思議だった。
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