太陽の竜と闇の青年
・白虎・
我が主の様子が少しおかしいことは分かっていた。
だけど、目はしっかりと開いていたから混乱した。
見えていない、いや、見えている。
どちらかは分からなかった。
しかし、我が主はいつも話している人のほうを必ずみる。だけど今は違う人をみていた。
ありえない。
皆が部屋からでた後、俺は我が主に聞こうと思った。
だけど、それは壱によって阻止された。
「ルウは大丈夫だ」
そう小声で言われたとき、壱はやはり気づいていたんだと理解した。
スッと目を我が主へと向けると、我が主は眉をひそめて困った顔になっていた。
俺はここにいても何もできないだろうと思い、部屋からでた。
「あらあら。白虎ちゃん、あなたのご主人様にフラれちゃったのかしら?」
俺をみて笑うのはシャンリンだ。
コイツはなぜか俺を「ちゃん」づけで呼んでくる。
どうせなら、皆のような口調で話してくれれば助かるのだが……。
「シャンリンは我が主の異変に気づいたのか?」
俺が睨みながら聞くとシャンリンはえぇ、と即答した。
「もちろん。だってあたいはルウお嬢様の師匠よ?ルウお嬢様は隠していてもあたいには何でもお見通しよ!ふふ、白虎ちゃんあたいに惚れちゃった?」
俺は顔をしかめた。
このシャンリンはつかみ所がなくて扱いにくい。
だから俺はシャンリンが大嫌いだ。
「そんな顔しないでよー。あ、そーいえば、これから白虎ちゃんは予定何もないわよね」
ニヤニヤしているシャンリンをみると、嫌な予感しか感じられなくなる。
「あぁ。そうだが……。それが何かあるのか?」
シャンリンはビシッと俺に扇子を突き刺してくる。
俺はそれを指の間にはさむ。
「突然なんだ」
シャンリンはニヤニヤしながら楽しそうに言った。
「一度、あの生意気な餓鬼と手合わせをしてみたらどう?白虎ちゃんにも分からなかった力をあの生意気ちゃんは持っているかもしれないし」
俺は目を見張った。
「……俺に壱と戦えというのか!」
憤慨な顔で俺が言ったのをみたシャンリンは慌てて言った。
我が主の様子が少しおかしいことは分かっていた。
だけど、目はしっかりと開いていたから混乱した。
見えていない、いや、見えている。
どちらかは分からなかった。
しかし、我が主はいつも話している人のほうを必ずみる。だけど今は違う人をみていた。
ありえない。
皆が部屋からでた後、俺は我が主に聞こうと思った。
だけど、それは壱によって阻止された。
「ルウは大丈夫だ」
そう小声で言われたとき、壱はやはり気づいていたんだと理解した。
スッと目を我が主へと向けると、我が主は眉をひそめて困った顔になっていた。
俺はここにいても何もできないだろうと思い、部屋からでた。
「あらあら。白虎ちゃん、あなたのご主人様にフラれちゃったのかしら?」
俺をみて笑うのはシャンリンだ。
コイツはなぜか俺を「ちゃん」づけで呼んでくる。
どうせなら、皆のような口調で話してくれれば助かるのだが……。
「シャンリンは我が主の異変に気づいたのか?」
俺が睨みながら聞くとシャンリンはえぇ、と即答した。
「もちろん。だってあたいはルウお嬢様の師匠よ?ルウお嬢様は隠していてもあたいには何でもお見通しよ!ふふ、白虎ちゃんあたいに惚れちゃった?」
俺は顔をしかめた。
このシャンリンはつかみ所がなくて扱いにくい。
だから俺はシャンリンが大嫌いだ。
「そんな顔しないでよー。あ、そーいえば、これから白虎ちゃんは予定何もないわよね」
ニヤニヤしているシャンリンをみると、嫌な予感しか感じられなくなる。
「あぁ。そうだが……。それが何かあるのか?」
シャンリンはビシッと俺に扇子を突き刺してくる。
俺はそれを指の間にはさむ。
「突然なんだ」
シャンリンはニヤニヤしながら楽しそうに言った。
「一度、あの生意気な餓鬼と手合わせをしてみたらどう?白虎ちゃんにも分からなかった力をあの生意気ちゃんは持っているかもしれないし」
俺は目を見張った。
「……俺に壱と戦えというのか!」
憤慨な顔で俺が言ったのをみたシャンリンは慌てて言った。