太陽の竜と闇の青年
やけに暑いと思ったら、今は夏だった。


なんか、なつかしい……。


外の空気が気持ちよくて、深く深く深呼吸をした。


「やっぱ外はいいねぇー!」


私は背伸びをしながらいうと、壱と白虎が同時に振り返った。


「失礼ながら、我が主。俺はあまり夏は好きではありません」


「俺も白虎に同感だ。蒸し暑くてたまらない」


なら何でいま手合わせをするの?と問いたいところだったけどギリギリのところで留めておく。


絶対に怖い目で見られちゃうからね。


「あれ?今更だけど白虎、背かなり伸びてる?」


私が白虎に聞くと白虎は少しだけ困った表情をうかべた。


「えぇ。我が主が眠っていた7ヶ月間に成長期を迎えまして……。かなり身長が伸びております」


壱が小さく微笑を浮かべた。


「ずっと骨が痛いって呻いていたんだ。この話、一度ルウが寝ているときに話たんだが……。聞こえてなかったらしいな」


私は微笑を浮かべた。


「う、うん……。私もいろいろ必死だったから。じゃ、故もクラウドも大人びてたの幻覚じゃなかったんだ」


壱と白虎が同時にうなずいた。


「故もクラウドも身長が伸びて顔立ちが凛々しくなっていますよ。クラウドはたれ目でしたが、今ではキリリとした目になってきていますし、故は男らしい雰囲気になっています。相変わらず俺様ですが……」


白虎の言葉に壱も楽しそうにうんうん、とうなずいた。


それから、付け足すように人差し指をたてた。


「フウも髪が伸びて束にするようになったんだ。この前、断髪しないのか?と聞いたらフウはいつもの笑いで、めんどくさいからいい、と答えたんだ。フウらしいだろ」


私が寝ている間にそんなおもしろいことがあったんだ。


みてみたかった……。


少しだけ後悔してしまった。
< 338 / 824 >

この作品をシェア

pagetop