太陽の竜と闇の青年
「我が主の考えは、奥深い……」


白虎が感心したように感嘆の声をあげた。


ルウは確かにすごい。


だけど自分一人で頑張りすぎだと思う。


カツッと手に何かが当たった。


ルウの杖だった。


ルウにとっては目が視えないことは何てこともないだろうが本当にそうなのだろうか。


俺たちには言っていないだけで本当は怖くてたまらないんじゃないか。


俺が想いを馳せていた時、ガギィィィン!と重い音がした。


ハッとして二人をみると、二人とも手から剣がなく、息が荒くなっていた。


そして体を大の字にして地面に転がった。


「つかれたぁぁぁー!」


「もう、無理ーー!!」


つまり、今回の勝負……。


「引き分けってことだな」


俺はフウとルウのそばに言って笑った。


夏の暑さは嫌だが、今の夏の暑さは少し好きだった。
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