太陽の竜と闇の青年
「フウ、その性格やめたほうがいいぞ。もっとルウみたいに信じ込みやすいタイプのほうがモテるぞ」


するとフウは腹をかかえて笑いだした。


「あははははは!!勘弁だね。信じ込みやすいタイプになって捕まえられてどっかに連れていかれるような奴にはなりたくないさ」


私はキッとフウを睨んだけど、フウは楽しそうに笑っていた。


「ったくテメェら性格が悪いのもほどほどにしとけよぉ?」


マランが私の頭をグシャグシャッと撫でると、真剣な面もちになった。


「俺は不老不死を治すためにサルベージュを探している。それをある情報屋から幡国にあるっつって聞いたんだよ。ま、結局なかったんだけどな。サルベージュはただの薬草ではなかったんだ。サルベージュには不思議な力があってな、昔、俺みたいに不老不死になって何千年と生きた奴がいたらしいんだが、そいつはサルベージュを飲んだことによって皆みたいな体になり、その日から歳をとることができるようになったらしい。だから俺はサルベージュを探しているんだ。だ~~けど、サルベージュは何百年に生えるか生えないか分からない薬草。そう簡単に手に入ったりはしねぇんだよなぁ……」


ガリガリと頭をかいたターラは、ぷひゃーと言って顔を机に突っ伏した。


そのとき、


「……ンッ……」


「……フニュ……」


タタラとアカツキが起きあがった。


「おぉー。テメェら起きたかぁ」


マランがニヤニヤ笑いながら二人をみると、二人はキュッと手をつないだ。


「ニンゲン……」


「クルナ……」


私はカタッと椅子から立ち上がってタタラとアカツキに近づいた。


二人は私を恐れて後ろに下がる。


私は二人の目の前に行って座ると、ニコッと微笑んでみた。


「私はニンゲンじゃないよ」


タタラとアカツキは丸い目をもっとまんまるにして聞いてきた。


「ジャァアナタハ……」


「ナァニ……?」


私は人差し指で自分を指さすと笑って言った。


「[バケモノ]かな?」


ニコニコと笑っている私をアカツキとタタラはまっすぐな目で私をみた。


「バケ……モノ……?」


「そう。化け物。だってみたでしょう?もう一人の私。まぁあれが私って言われると違うって言いたいところだけど体は私だしなぁ……」


私が頬をポリポリとかくと、アカツキが口を開けた。


「ボクモ……バケモノ」


「何でそう思うの?」


「ボクノカラダハ……オカシイカラ」


アカツキは自分の身体を抱え込んだ。


「ジブンガ、ジブンデセイギョデキナイ」


私はアカツキをみた。


まだ6、7歳といえる小さな子なのにこんな重い言葉を言ってしまう。


それほどここは汚れた町なんだ。
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