太陽の竜と闇の青年
「これから2年間、古の国で隠れて生活するのだ」


髭の生えた男は、ボロボロの布キレを着た少年と少女の白銀の髪を引っ張り牢から出した。


少年と少女の目は力強く睨むように男をみた。


「チッ。その目が気にいらねぇっつーんだよ!!!」


男は少女の頬を叩いた。


少年がそれをみてキッと目を鋭くし、男に噛みついた。


「う~~~」


動物のように唸る少年を男は不気味そうにみて殴った。


「これだから竜の民は気持ち悪いんだよ!!」


そのとき誰かが入ってきた。


「おい何してんだ。早くつれてこいよ」


入ってきた男は鞭を持ってた男に眉をひそめた。


「痛めつけるのもたいがいにしておけ。動けなくなったら困るからな」


男は渋々鞭をしまい、少年と少女の髪を引っ張り外に出した。


少年と少女は外のまぶしさに目を細めた。


「眩しい……」


「目が痛い……」


「怖い」


「嫌だ」


「闇がほしい」


「逃げたい」


少年少女は喘いだ。


その言葉は空しく崩れ落ちた。


「さっさと入りやがれ化け物が」


二人は車の荷車に放り込まれた。


二人は肩を抱き合ってこれから起きる恐怖に身を竦ませていた。


「おいさっさと降りやがれ!不気味な化け物のくせにちんたらしやがって」


少年と少女の首と足、手には枷がつけられ、ある城へと入っていった。


その国は少年と少女の地獄だった――――――
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