太陽の竜と闇の青年
「おーわりぃなぁ。遅れちまった」


そのとき、マランがニヤニヤと笑いながら戻ってきた。


「いや、別にかまわないが誰がいたんだ?」


マランは首をコキコキとならした。


「ん?あぁ。まぁチビたちよ。たまに夜遊びしてるやつがいんだわ。とっとと帰したんだけどな」


マランはふぅーと煙草をはいた。


「んで?お前はここで何してたんだよ」


ズバリと言い当てられた俺の心臓は以上なほど跳ね上がった。


一見なんにもない男にみえるが、実際はかなり鋭い観察力をもっているのかもしれない。


「えらい汗をかいてんじゃねぇの。武術の練習っつったって一人でやんのもおかしいだろ」


俺は手汗でベトベトになった手を自分の服でふいた。


「マリオネットを知っているか?」


マランの眉がピクリと動いた。


「あぁ、知っている。時空を越え、過去、未来、真実を知ることができる幽遠の力を持ったシャーマンだろ?……まさかお前!!!」


やはり……。


夢ではなかった。


俺はこくりとうなずいた。


「あぁ。マリオネットが俺のシャーマンだ」


マランはチッと舌打ちをした。


「これまた面倒な奴に乗っ取られちまったねぇ。まぁ他のシャーマンと違って命を削ったり、相手を殺したりするようなシャーマンじゃねぇからいいけどよ。お前、その力で過去未来をみてもよ、ロクなことねぇぞ?例えば……ルウとフウの過去……とかな」


ドクンッ!と心臓が跳ね上がった。


俺の心臓はマランといると持ちそうにない……。
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