太陽の竜と闇の青年
――――「顔の良い者を連れてこいとは言ったが、竜の民をつれてこいとはいっておらぬ!!!!!!」


古の王が少年を蹴った。


「ですが、王。竜の民とはいってもまだまだ7歳という幼い身分。大丈夫でしょう」


王に使える者が言った。


「くそっ!………………分かった。ならば女を娘とし、男をその侍従としよう」


古の王は杖で少年の心臓をついた。


「ガハッ!」


少年が心臓を押さえて倒れ込んだ。


すぐに少女が駆け寄ろうとしたが、足枷が邪魔で転んでしまった。


その様子をみていた古の王は嘲笑した。


「はははは!!無様なものだ。人類を滅ぼしたといわれる竜の民がこのような無様な姿でいるのだからな!笑えてくるわい!!」


少女と少年はキッと王を睨んだ。


その目は、まるで餓えた獣のような目だった。


「その眼が気にくわぬのだ!!!!!!」


古の王はパン!と少年と少女の頬を叩いた。


二人は床にドサッと倒れ込んだ。


古の王は荒い息をしながら侍従たちに命令を下した。


「さっさとこやつらをあの部屋に連れていけ!!」――――


その瞬間、俺の頭の中に声が児玉した。


――――苦しい……、悲しい――――


これは……。


フウの感情……?


――――「まぁ、みて!」


「まぁ、アレって竜の民でしょう?」


「そうそう。昔人類を滅ぼそうって考えていたっていう一族よ。それに、不思議な能力を持っているんですって」


「えっ!本当?恐ろしいわ」


「もしかしたら私たちも殺されるかもしれないわ」


「まぁ!本当に白銀の髪なのね」


少年はギュッと少女の手を強く握った。


「今日からこの部屋を使え。あまり出歩くなとの命令だ」


「何か用があれば召使いにいえ」


男たちは少年と少女を部屋に放り込んだ。


「(小さくて小汚い小部屋。あの王はルウや僕を愛し、守ってはくれないだろう。太陽のように暖かく優しかった竜の民のようには……。守ってもくれないだろう)」


フウはルウを抱きしめた。


「………………フウ?」


フウの瞳からは涙が流れていた。


「僕が守るから!!僕の唯一の家族を……僕が、僕が必ずこの汚い世界から守るんだ!」


ルウが涙を流した――――
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