太陽の竜と闇の青年
俺はゆっくりと瞼をあげた。


異常なほどのルウに対するルウの執着心。


アレはアージュがいなくなってルウが壊れ、おかしくなったからではない。


きっと、コレなんだ。


このときからルウにフウは執着心をもっていたんだ。


フウだって孤独だたはずだ。


幼い身にどれほどの孤独と緊張を抱え込んだだろうか。


だけど、ルウを大切にしていた。


ルウとフウは……。


よく耐え切れたものだ……。


「どうする?続きもみる?」


俺は頭を振った。


「心臓がもたん」


「そぅ。残念だ」


俺は自分の心臓をつかんだ。


「一つマリオネットに聞きたいことがある」


「ん?なぁに?」


「マリオネットは過去・未来をみる中で人の感情を聞かせる能力があるのか?」


俺の言葉に俺の体の中にいるマリオネットは、あはは!と笑った。


「もちろん。さっきだって聞いたでしょ?あの少年の悲痛な心の声。あれは僕がその人の感情を聞かせているからだよ」


やはりアレはフウの心の声だったのか……。


なんて、心を痛めつけるような悲痛な叫びだったのだろうか。


今、なぜルウとフウが王族を嫌っているのかがわかった。


そのときフッと目の前が暗くなった。
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