太陽の竜と闇の青年
「コウイウノッテ、ギャクタイッテイウンジャナイノ?」


「まだイジメてねぇから虐待じゃねぇよ」


「デモ、ムリヤリ……」


「あぁ!もううるせぇなぁぁ!!おまえ等の力が必要なんだよ!!」


マランはアカツキとタタラに逆ギレした。


「まぁまぁマラン、子供に怒ったって仕方ないじゃん。それに二人の言っていることは正しいし」


私がマランを宥めると、マランは小さく舌打ちをした。


「でもさーマラン。この二人のシャーマンはフィンドが殺しちゃったんじゃないのー?もう一度この二人のシャーマンとして来ることってできるの?」


フウが後ろからマランにたずねた。


マランは階段を先先進みながら少し声を張りつめていった。


「シャーマンは死なねぇよ。ただ、その日一日だけ死んだことになるんだよ。次の日になったらシャーマンは生き返ってる」


なるほどぉーと私たち一同はつぶやいた。


そして…………。


「……来たぞ」


マランが少し息を整えながら私たちをみた。


マランはアカツキを担いでいるから、たぶん階段を上るのも疲れたんだと思う。


チラッとタタラを担いでいる壱をみると、汗一つかいていなかった。


さっすが。


私が一人で笑っていると、フウがツンツンと私をつついた。


「ルウ、フィンドって力をあわせるとかってできる人だっけー?」


……あ。


フィンドって一人で戦う人だから……。


「マーダーフィーンドは力を合わせるとか苦手っつーか死んでもやらない奴だぞ」


マランがドアに手をかけながら言ってきた。


「ちょ、ちょっと待ってよ!!それってダメじゃん!」


私がマランの首を締めていうと、マランはガクガクとなりながらも私を落ち着かせようとした。


「ちょ、ちょっと落ち付けって。とりあえず離せって。あー死ぬかと思った。フィンドは力を合わせなくてもいいんだよ。こいつらが合わせればいいだけの話なんだから」


マランはポンポンとアカツキの頭を撫でた。


「んじゃぁ、一国を助けにいくか!!!」


私たちはオー!とかけ声を合わせて扉を開けた。


その瞬間、体が凍るような寒さを覚えた。


「うっひゃぁ!さっむ!!」


「暑いのも嫌いだけどさー、寒いのも嫌いだよー……」


フウと私はピョンピョンと飛び跳ねて体を暖めようとした。


だけど……。


「やぁ、お久しぶりだねぇ。俺の姉弟たちよ」


その声で飛ぶのをやめた。
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