太陽の竜と闇の青年
裏山に着き、木で作られた小屋の前についたとき、


「テルー!!木屑がねぇぞ!!」


という大きな声が聞こえた。


私たちがその声をもとに小屋の後ろにまわると、斧で木を切っているネロの姿と、一生懸命木屑を集めているテルの姿があった。


顔をあげたネロの藍色の目が大きく開かれた。


テルもネロを不思議に思ってこちらを振り向いた。


大きな目がもっと大きくなる。


「はろ~」


「お久しぶり」


私とフウが手を振ると、二人は持っていた道具をドサッと落としてしまった。


斧危なっ!


とか思いながらも、あはは!とフウと笑った。


「チ、チビ……。何でここに……。旅にでたんじゃなかったのかよ!」


チビ。


これがネロがつけた私へのあだ名。


昔は小さかったから……。


今もだけどね……。


「フウ君にルーちゃん……。帰ってきたんですか!?」


ルーちゃん。


これがテルが私につけたあだ名。


ルウとルー、発音にてるけど本人は違うと言っている。


何が違うんだろうと私は思うんだけどね……。


私とフウはニコッと笑った。


「うん。あれ?聞いてなかった?」


「き、聞いてないですよー!!」


「帰ってきたんなら俺らんとこに一番に来いよ!バカ!」


私は耳を塞いだ。


ネロは口うるさいんだ。


「ゴメンー!」


「謝ってすむもんじゃねぇぞ!!俺らは親友だろぉが!」


ぎゅぅーと頬をつままれた私は顔をしかめた。


「ごめんってばー!っていうか私、二人に報告しないといけないことがあるんだよ!!」


私がそういうと、ネロとテルは首を傾げた。


ただ、フウだけが笑っていた。
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