太陽の竜と闇の青年
「時が流れて、やっと出逢えた愛しき我が子たち。太陽に輝く白銀の髪に面影を残した君たちに約束のその名を授けた。けれど今日までの長い日は次第にこの身を蝕んでいく。君を護ってあげられない。ごめんね……涙が止まらない。あの人は王者で、君たちは大切なあの人と私の子。二度と逢えない愛おしき三人。今日のおかずは何にしようか。そうやって微笑みあえる日を願ってた。きっと叶わない願いをいつまでも……。記録者ウイ」


俺はこめかみをおさえた。


……竜の民はなぜこんなにも胸を締め付ける言い方をするのだろうか?


なぜ、死ぬとわかるのだろうか……。


「ルウの母親の名前はウイというのか」


フィンドがポツリとつぶやいた。


「あぁ……」


俺は4枚目の紙を手にした。
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