太陽の竜と闇の青年
「残念だね……。私にも大切な仲間はいるんだよ」


自分の目が赤くかわるのがわかった。


フィンドの使い方も分かってきたかもしれない。


「あ、あなた、その手……!!」


華の顔が驚愕の色に変わる。


私は自分の手をみた。


……フィンドの、大きくて真っ赤な手だ。


「異能力者か……」


暗殺者の一人が私をそう呼ぶ。


異能力者……ね。


「聞こえはいいね。だけど違うよ。私は……」


私は鎌を華の首もとへ突きつけた。


「化け物だ」


私の笑った顔を華は真っ青な顔でみた。


しかし、私の笑った顔も真剣な顔へと変わる。


私の首に短剣が突きつけられた。


「そういえば自己紹介が遅れたな。私は有言。誰も私をとらえることは不可能だ」


私がスッと有言に目をやると、有言は鋭い目で私をみていた。


昔の壱にそっくりだった。


こんな重い空気の中、一人だけ暢気な声を出した人がいた。


暗殺者の中の一人の人だった。


その人は黒装束の頭巾をはずすと、ニカッと笑った。


「有言が自己紹介したんならおいらも紹介しないとな。おいらはフォス・ファーナス。目に見えない攻撃が一番怖いんだよ」


ファーナスはオレンジ色の髪色でオレンジ色の目をしていた。


和国の住人ではない……。


次に目がいったのはその後ろにいた暗殺者だった。


その暗殺者は大量の箱の上に座って私を見下ろしていた。


その暗殺者は白髪で銀目だった。


「ほら、愁も挨拶しないと」


愁、と呼ばれた男は私と有言、ファーナスを順番にみていってからため息をついた。


「珂屡愁(かる しゅう)。君も骨にされたいの?」


私はスッと鎌を降ろした。


首にあった短剣も降ろされた。
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