太陽の竜と闇の青年
「で?どうなの?」


まっすぐ壱にみられた私は観念するしかない。


この目も苦手だ……。


「筋肉が綺麗だとは思ったけど、見とれてはいません!」


壱はフッと小さく笑った。


「何で敬語なんだよ」


私はゆっくりと寝台から起きあがった。


けど……。


「……っ!」


腰にかなりの激痛が走ってそのままポスンとまた逆戻りしてしまう。


それをみていた壱はまたフッと笑った。


「今日は一日中寝ておいたほうがいい。昨日が初めてだったらしいし。起きたとしても動けないだろう」


私は壱の言うとおりに素直にうなずいた。


自分の身体だから自分でわかる。


今日は絶対に動けない。


「壱はどっか行くの?」


私がそう聞くと、壱は軽くうなずいた。


「あぁ。牙城んところに行ってくる。今までの国の状況を確かめないといけないからな。風国の次にいい国といっても小さな争いごとは絶えない。三日ほど前にも米騒動がおきたらしいし」


私はふーんと言ってから壱に手をのばした。


壱は私のほうへと近づいてきてくれる。


「気をつけてね」


私がそう言うと、壱は優しく笑って私の頬にチューを短くした。


「あぁ。わかった」
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