太陽の竜と闇の青年
「だけどさ、そのウィン=ルウって人、本当に王族なの?ズボン履いてたし、変な刺青は入っていたし、第一黒髪じゃないじゃないか」
河屡の言葉に壱は、目をすがめた。
「ルウはズボンが嫌いなだけだ。動きにくいものを履くよりも動きやすく、もしもの時のことを考えて、すぐに逃げれる格好のほうがいいだろう。刺青のことだが、アレについては俺は何もいえない。だが、刺青が掘られたところでルウの性格が大幅にかわるということでもないだろう。それから……誰が王族は黒髪と決めたんだ?」
ただならぬ気配を壱から感じて、私は少しだけ身を退いた。
愁もファーナスも同じだったのか、顔を歪ませている。
「ルウの銀髪は自分がなりたくて銀髪になったわけではない。それを差別するというのなら、俺はこの場でお前等の首をかっきってやるぞ」
私はとりあえず壱を落ち着かせようと声を発した。
「壱。そんなに怒っても意味がないだろう」
私の言葉に壱は少しだけ殺気をおさめた。
「確かにな。悪いのが愁夢だというわけではないしな」
愁はホッと胸をなで下ろした。
「壱師匠はルウって人のどこに惹かれたんだ?河屡には壱師匠は恋愛とかしない感じなのに。それに壱師匠には悪いけど、ルウって人、闇を持っているよ。心の奥底でギラギラと光っている。あの笑顔をどうやって作っているのかわからないほどの闇を」
その質問に壱は苦笑いを浮かべた。
きっとこの質問は何度も聞かれているのだろう。
「あぁ。俺も分かっている。ルウが闇を持っていることなんてな。だけどその闇を作っているのは、俺たちなんだよな……」
ファーナスが首を傾げた。
私も眉をひそめる。
「それってどういうこと?まるでおいらたちがルウさんを闇へ衝き落としている感じじゃないか」
ファーナスが首をコキコキとならしながら壱に訪ねた。
壱は少しだけ戸惑ったが口は開いてくれた。
「あー……うん……ルウは竜の民なんだ」
私たちは目をひん剥いた。
竜の民……だと?
「竜の民は絶滅したときいたが……」
そうだ。
竜の民は何百年も昔に絶滅しているんだ。
なのに、なぜ……。
竜の民がこの世に存在しているというのか……。
私たちが動揺を隠せないままでいると、壱はゆっくりと言葉を発した。
「あぁ。だが、ルウは正真正銘の竜の民だ。あまり竜の民については話せないが、竜の民はお前等の知っての通りいいイメージを持たない。だから、ルウたちは他国に行くたびにヒドイ扱いを受けてきた。たとえば……使いものにならない人とかな」
壱の目をみたとき私はぞっとした。
壱の目は怒りに震えていた。
それを隠して真っ赤な目が底光していた。
河屡の言葉に壱は、目をすがめた。
「ルウはズボンが嫌いなだけだ。動きにくいものを履くよりも動きやすく、もしもの時のことを考えて、すぐに逃げれる格好のほうがいいだろう。刺青のことだが、アレについては俺は何もいえない。だが、刺青が掘られたところでルウの性格が大幅にかわるということでもないだろう。それから……誰が王族は黒髪と決めたんだ?」
ただならぬ気配を壱から感じて、私は少しだけ身を退いた。
愁もファーナスも同じだったのか、顔を歪ませている。
「ルウの銀髪は自分がなりたくて銀髪になったわけではない。それを差別するというのなら、俺はこの場でお前等の首をかっきってやるぞ」
私はとりあえず壱を落ち着かせようと声を発した。
「壱。そんなに怒っても意味がないだろう」
私の言葉に壱は少しだけ殺気をおさめた。
「確かにな。悪いのが愁夢だというわけではないしな」
愁はホッと胸をなで下ろした。
「壱師匠はルウって人のどこに惹かれたんだ?河屡には壱師匠は恋愛とかしない感じなのに。それに壱師匠には悪いけど、ルウって人、闇を持っているよ。心の奥底でギラギラと光っている。あの笑顔をどうやって作っているのかわからないほどの闇を」
その質問に壱は苦笑いを浮かべた。
きっとこの質問は何度も聞かれているのだろう。
「あぁ。俺も分かっている。ルウが闇を持っていることなんてな。だけどその闇を作っているのは、俺たちなんだよな……」
ファーナスが首を傾げた。
私も眉をひそめる。
「それってどういうこと?まるでおいらたちがルウさんを闇へ衝き落としている感じじゃないか」
ファーナスが首をコキコキとならしながら壱に訪ねた。
壱は少しだけ戸惑ったが口は開いてくれた。
「あー……うん……ルウは竜の民なんだ」
私たちは目をひん剥いた。
竜の民……だと?
「竜の民は絶滅したときいたが……」
そうだ。
竜の民は何百年も昔に絶滅しているんだ。
なのに、なぜ……。
竜の民がこの世に存在しているというのか……。
私たちが動揺を隠せないままでいると、壱はゆっくりと言葉を発した。
「あぁ。だが、ルウは正真正銘の竜の民だ。あまり竜の民については話せないが、竜の民はお前等の知っての通りいいイメージを持たない。だから、ルウたちは他国に行くたびにヒドイ扱いを受けてきた。たとえば……使いものにならない人とかな」
壱の目をみたとき私はぞっとした。
壱の目は怒りに震えていた。
それを隠して真っ赤な目が底光していた。