太陽の竜と闇の青年
「あんたの欠点って何だ?」


うっわぁ……。


超ふっつーの質問だぁ。


私は微笑を浮かべながら自分の耳をおさえた。


「耳……かな?」


耳?と壱以外の皆が首を傾げる。


私はそれをみてうなずく。


「そっ。耳。私、耳が聞こえないんだ」


皆の驚いた顔がおもしろい。


「なのに……なぜ会話できるのだ……」


有言が呆然としながら私に聞いてきた。


私は口に触れた。


「口の動きだよ。それだけで何を話したいのかよくわかる。それから、心の中かな?人の心は正直なんだ。動揺、興奮、静寂、すべてを現してくれる」


有言はゆっくりと心臓から手を離した。


「つまり貴方は人の心を読んでいるということか?」


私は肩を竦めた。


「想いは誰にも見えないから私も正確に心を読みとっているわけではないけどさ、多少はわかるよ。昔から……人の想っていることには敏感だったから」


有言たちが眉をひそめた。


それをみた私は小さく笑った。


「とにかく!悩むだけ無駄!悩む前に行動におこせ!ってことだよ!」


ビシッ!と指を突き刺すと、莢さんを含む四人は呆然として、壱はくくく、と喉をならして笑っていた。


私の肩に手をおくと、笑いながら四人にいった。


「ルウの言うとおりだな。悩むよりもまず、自分の動きたいように動いてみたらどうだ?何か見つかるはずだろう」


私もこくこくとうなずくと莢さんがいきなり噴出した。


「あはははは!あんた面白い子だねぇ!気に入ったよ!」


私が困りつつも笑っていると、愁がため息を漏らした。


「何か……河屡たちが馬鹿みたいに思えてくるんだけど」


「うんうん。僕たち何に悩んでたんだろうね」


「……」


有言は何か考え込むようにしていたけど、声をかけることはできなかった。

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